「油徳利」とは、かつて日本で使われていた油の購入、保存用の民具「油徳利」に魂が宿って生まれた「付喪神」の1種です。
「油徳利」の伝承
油徳利は当時とても貴重で高価であった油を無駄にしないようにするための工夫が施された徳利であり、多くの家庭で油の保存や購入のための大切な道具の1つとして大切にされていました。
そんな油徳利に魂が宿り、付喪神となったとされています。
「油徳利」の物語
残念ながら油徳利についてのの詳しい情報は伝わっていませんが、大阪府岸和田市にとある農家があり、そこにある油徳利からは生活に必要な量の油を5年間も出し続け人々を驚かせたそうです。
「油徳利」の正体
5年間も油を出し続けてくれた油徳利ですが、元々油が無駄にならないように作られている油徳利を大切に使ってくれた方の「物を大事にする」気持ちがこのような現象を生んだのではと思います。
そして「物を大事にすると魂が宿る」という考えが合わさる事で付喪神・油徳利は誕生したのではないでしょうか。