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西日本の妖怪【赤頭】伝承や物語・正体を考察!

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皆さんは赤頭という妖怪を知っていますか?

今回は赤頭についてまとめていきたいと思います。

赤頭とは

赤頭という妖怪を聞いたことがあるでしょうか。

実はこの妖怪、2つの地域で呼び方も容姿も違い、謎が多い妖怪として知られています。
それでは順番にみていきましょう。

高知の赤頭

高知には古くから語り継がれている妖怪が3人おり、その3人の妖怪を合わせて「土佐の3大妖魔」といわれています。

3大妖魔は「山北の笑い女」、「本山の白姥」、そして「勝賀瀬の赤頭」です。

呼び方は「あかがしら」と呼び、その詳細は「土佐化物絵本」に記されています。

容姿は赤髪で、その頭が太陽のように輝くといわれています。

頭から下は、常に草むらに隠れていて、どんな姿が分からないらしいです。

鳥取の赤頭

鳥取に伝わる、赤頭は一度に米俵を12俵も運ぶことの出来る怪力男のことです。

呼び方は、高知とは違い「あかあたま」と呼びます。

いずれにしても、西日本に伝わる妖怪ということですね。

それでは、どのような伝説があるのでしょうか。

赤頭の伝承

高知の赤頭

高知の赤頭は髪が太陽のように光る以外、人に危害は与えないといわれています。

しかし、こんな逸話も…。

ある人が、赤頭に遭遇した時、その髪がたちまち眩しく光りはじめ、赤頭を見失ってしまいました。

その光を目にしたものは、その光を直視したため、目の病気になってしまいました。

高知の赤頭は引っ込み事案なんですかね…。

鳥取の赤頭

怪力男として有名な鳥取の赤頭には、どんな伝承があるのでしょう。

赤頭は地域では凄く有名で、彼の死後に怪力という力にあやかろうと、墓に若者が集まるようになったが、夜になると墓にいた若者たちは急に背中が重くなり、立てなくなったといわれています。

不思議ですよね。

でも、まだまだ赤頭には伝承があります。

これは、怪力男の赤頭が体験した不思議な体験です。

ある日、赤頭がお寺で一服していたら、4歳くらいの男の子がお寺の柱に15cmくらいの釘を刺し込んで、抜き取るという遊びをしていました。

しかし、よく見るとその男の子は指一本で釘を刺していたらしいです。

それをみた赤頭は、マネしてみますが、両手でやってもうまくいかなかったとか。

あの怪力男も苦戦するとは、どういうことでしょう。

そして、その男の子が赤頭をみてニヤッと笑ってどこかに去ってしまいました。

諸説によると、その男の子こそが「赤頭」だと記述している妖怪図鑑もあるそうです。

赤頭の正体とは?

高知の赤頭

昔から伝わる妖怪っぽいですけど…。

すぐさま、人がいる場所から去ったりしていることから、恥ずかしがり屋なのかもしれません。

人に危害をくわえないといわれているので、少し可愛らしくも感じます。

鳥取の赤頭

鳥取の赤頭は怪力男のことを指すらしいのですが、実際のところ妖怪ではなさそうですね。

力を入れるときに顔が赤くなるという点から、赤頭と呼ばれるようになったのではないでしょうか。

しかし、その怪力男が経験したお寺の話を考察すると、諸説通りあの小さな男の子が妖怪で、本当の赤頭なのかもしれません。

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