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香川県高松地方の妖怪【足まがり】伝承や物語・正体を考察!

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「足まがり」とは、現在の香川県高松地方に伝わる妖怪です。

夜道を歩いているといきなり足に絡み付いてくるとされています。

「足まがり」の伝承

四国地方の香川県に伝わる妖怪で、夜道を歩いていると柔らかい綿のような物がいきなり足に絡み付いてくると伝えられています。

歩くのを邪魔してくる妖怪ですが、絡み付かれた時に手で握ると動物のしっぽのようであった、という伝承も残っています。しかし、綿のように柔らかいという以外の正体は不明であり、道行く人の足に絡み付いては困らせてしまいます。

「足まがり」の物語

足まがりには、ほぼ同系統の妖怪の話が伝わっており、香川県の多度津郡堀町に出現しています。

出現地域では昔、「綿打ち屋」というお店が2軒あったと言われています。この綿打ち屋とは、取れたばかりの精製していない綿を打ち、柔らかく仕上げる商売の事です。

ある時、道行く人が店の近くでザワタを見つけました。拾って返してやろうと近づくと、ザワタは急に動き出し、しまいには空へ飛び上がって消えてしまったと伝えられています。

これはタヌキの仕業であるとして「綿打ち狸」と呼ぶ事もあるそうです。

また、徳島県では「綿打ち橋」という橋があり、夜更けにこの橋を通りかかると、橋の下から綿打ちの音が聞こえると言われています。

この現象もタヌキによる物という説がありますが、もう1つの説ではこの橋を作る際に綿打ち職人を人柱として生き埋めにしたのだそうです。その職人が、死後も真面目に地中で綿打ちに勤しんでいるため、綿打ちの音が聞こえると言われています。

「足まがり」の正体

妖怪としての足まがりの正体は、タヌキの仕業か人柱にされた綿打ち職人であるとされています。もし、霊的な存在ではなかったとしたら、私は綿打ち屋から飛んできた綿の塊だと思います。

昔は草原のような道や砂利道を暗い中を進むため、たまたま近くに飛ばされていた綿の塊に足を踏み入れたら、記録柔らかい何かが足に絡み付いたと思って驚いても仕方ないのではないでしょうか。

「動物のしっぽのような」というのは、中途半端に柔らかくなった綿の塊と思っています。フワフワに仕上げられた綿は、人が大した事ないと思っている風力でも簡単に風に乗って飛んでいってしまう程なので、綿打ち職人の技術の高さが分かるお話でもある気がします。

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