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猿の妖怪?【異獣】伝承や物語・正体を考察!

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「異獣」とは、江戸時代に現れた謎多き生命体です。

新潟県のあたりで出没し、その見た目は長毛で毛深い猿に似た姿をしているとされています。

「異獣」の伝承

「北越雪譜」に描かれている異獣の姿は長毛で毛深い猿のような生き物が、幾つかの荷物を背負っている様子が描かれています。

また、「水木しげるロード」には異獣のブロンズ像が設置されており、その見た目は猿の体に犬の頭という姿で、「猿に似て猿に非ず」という異獣の特徴を表しています。

性質は大人しく、人間に危害を加える妖怪ではないとされており、食べ物を分けてあげると恩返しをしてくれるありがたい妖怪と伝えられています。

「異獣」の物語

異獣には主に2つの物語があります。ここでは娘とその家族を救った物語をご紹介させていただきます。

昔、「池谷村」という村に見事な反物を織る機織り名人な娘がいました。どのくらい素晴らしい腕前かと言うと、反物を扱う問屋や身分の高い人から直々に仕事の指名を受ける程の腕前です。

そんな彼女が家で1人機織りをしていると、窓辺に異獣が現れました。最初はその姿に驚いたものの、異獣が人を傷付けるような獣ではなく、むしろありがたい獣だという話を聞いていたため娘は作業を中断し、握り飯を幾つか作って異獣に与えました。異獣はその日から家に娘が1人でいる時にだけ現れるようになり、その度に娘は食事を与えました。

そんなある日、身分の高い人から急ぎの注文が入ったため、娘は作業に取りかかりました。しかし、タイミングが悪く娘に生理が来てしまいます。痛みや気持ち悪さは去る事ながら、生理中の女性は習わしによって作業場に入る事が禁じられているため仕事ができなくなってしまったのです。このままでは納期に間に合わないと、娘家族は絶望しました。

生理3日目、家族が農作業に出かけ、家に1人でいた娘の元に異獣が現れました。娘はいつも通り食事を与えると、今起きている絶望的な状況について異獣に話しました。それを聞いた異獣は少し考えた様子を見せてから帰って行きました。

すると、その日の夜には生理がピタリと止まり、機織りの作業を再開する事ができるようになりました。そして完成された縮を父親が納品した頃には再び娘の生理が始まったのです。娘は「異獣が私達を助けてくれた」と感謝し、村人達に話した、という物語が伝えられています。

「異獣」の正体

人を助ける優しい獣・異獣の正体ですが、私は新種の知的生命体かUMAだと思っています。

食べ物を与えれば必ず恩返しをするというあたり、ある程度知能が発達していなければできない行動です。

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