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中部地方の妖怪【磯天狗】伝承や物語・正体を考察!

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「磯天狗」とは、愛知県佐久島、三重県北牟婁郡、和歌山県須賀利に伝わる妖怪で、海に現れると言われています。

「磯天狗」の伝承

名前に天狗と付きますが、河童や怪火の1種とされています。

愛知県の知多郡南知多町では、雨の日の夜に漁師が海に出ると苦労にみあった大漁だったそうです。

しかし、どこからともなく火の玉が現れたため、漁師は怖くなって草履を頭に乗せて念仏を唱えると、火の玉は漁師が獲った大量の魚と共に姿を消していたと伝えられています。

「磯天狗」の物語

愛知県がまだ「尾張国」と呼ばれていた時代、海に近いある村で不思議な物が目撃されました。

それは、海上に白い煙のような物がクルクルと回転しながら現れ、次第に勢いと規模を増し、竜巻のようになって山の方へ消えていくという物でした。これを村人達は「磯天狗の仕業だ」と恐れました。

そんな中、とある乱暴者が現れ「自分が磯天狗を退治する」と言って竜巻が消えた山に向かって行ってしまいました。山に入ると乱暴者の元に竜巻のような白煙が現れ乱暴者を飲み込むと、そのまま遥か遠くの海に放り出してしまった、という話が残っています。

「磯天狗」の正体

白煙なのか火の玉なのか、謎に満ちた妖怪ではありますが退治しようとしなければ危険性の低い妖怪と思われます。

また、海神の1種のような気もします。漁師から魚を奪ったのは「獲りすぎた」事が原因かも知れませんし、退治しようとした相手には罰が当たったような感じです。

他にも、海上で竜巻が起きる事は漁師の間ではよく知られているため、その恐怖や竜巻が起こる瞬間を妖怪として見た可能性もあります。

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