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明治時代の妖怪【油取り】伝承や物語・正体を考察!

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「油取り」とは、古くから知られている妖怪ですが、明治時代初頭に東北地方で広く知られるようになりました。

子供をさらう「隠し神」としても数えられています。

「油取り」の伝承

油取りは子供をさらう妖怪とされて恐れられていました。魚を焼くための「ハサミ」という道具を持っており、これをさらってきた子供に刺して焼く事で油を取っていたと伝えられています。

また、女の子が狙われやすいとされており、女の子からは特に上質な油が取れると信じられていたため夕方過ぎには女子供の外出を禁止した村もあったそうです。

「油取り」の物語

詳しい物語はあまり伝わっていませんが、油取りの噂が広まった明治時代初頭、岩手県の遠野地方では油取りの被害を防ぐために庄屋から女子供の夕暮れ時の外出を禁止する御触れが出した事があったそうです。

当時は「子供達が神隠しにあった」という噂も絶えず、神隠しにあった子供達は油を取られてしまったと考えられていました。

また、油取りの出現は戦争の前触れとしても恐れられており、大槌方面でも同じように伝わっています。

「油取り」の正体

人間を材料に油を取る恐ろしい妖怪ですが、霊的な存在でないとすれば「人身売買のための誘拐犯」だと思います。

戦争の恐怖や不安、その中で急に姿を消してしまう子供達、これらの要因が結び付いた結果生まれた妖怪なのではないでしょうか。

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