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池袋の妖怪【池袋の女】伝承や物語・正体を考察!

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「池袋の女」とは、江戸時代末期頃に囁かれるようになった怪奇現象です。

ある屋敷で池袋出身の召し使い的立ち位置の女性に手を付けたところ、怪奇現象が大発生したと伝えられています。

「池袋の女」の伝承

幾つかの伝承がありますが、いずれも雇っている池袋出身の女性に手を付けた事をキッカケに屋敷で怪奇現象が起こっています。

茶碗や皿が宙を舞うどころか臼まで飛び回るという現象が起きたため、この女性に暇を出して屋敷から出てもらうとピタリと怪奇現象が止まったと伝えられています。

「池袋の女」の物語

「遊歴雑記」という書物にはこのような物語が綴られています。

昔、高須鍋五郎という男性が、自分が雇っている池袋出身の女性に手を付けました。そんなある日、屋敷に訪問があったため女性が対応しに行ったところ、悲鳴をあげながら戻って来ました。

何やら被り物をした怪しい男が現れたとの事で、鍋五郎は周囲をよく確認してから念には念をとキッチリ戸締まりをしました。

すると、屋根や壁に石が打ち付けらたような音が響いて来たため、再び周囲を確認するも怪しい輩は見つかりませんでした。この騒音攻撃は止むどころか、翌日には雨戸を2ヵ所も破壊しており、寝不足と器物損害で悩んだ鍋五郎は修験者に祈祷を頼む事にしました。

しかし、今度は火鉢や火の着いた薪が飛び回ったため何もできませんでした。それからしばらくして、怪奇現象に悩む鍋五郎の元にある人物が現れ、助言をしていきました。

鍋五郎はその助言通り、池袋の女に暇を出すと、女性が出ていったと同時に怪奇現象はピタリと止まったと語られています。

「池袋の女」の正体

男性に手を付けられた事で怪奇現象が止まらなくなった池袋の女ですが、その正体は「秩父の三害」の1つとして恐れられているオサキ遣いの一族の末裔とされています。

男性が女性を密通したためにオサキに祟られてしまい、このような怪奇現象が起きたという説があります。ちなみにオサキは決して祓えない妖怪とされ、男女どちらでも家筋であればオサキ遣いになると言われています。

たまにニュースでいかがわしい事件が流れる事もありますが、もし被害者がオサキ遣いの末裔だったら、加害者に待っているのは悲惨な結末しかなさそうです。

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