出産を終えた瞬間から「育児」という新しい人生がスタートします。
育児に対する考え方や願いは人それぞれですが、大切な我が子である以上、幸せな人生が送れるような人になってもらいたいと願うのではないでしょうか。
しかし、我が子を立派に育てるために、身近な存在である母親が「見本にならなくては」と、強い責任感を抱くケースが多いようです。
ただ、世の中の母親、皆が完璧なのかと言われるとそうではありません。
むしろ、理想の母親像を強く抱きすぎ、現実とのギャップに悩んでしまうこともあるでしょう。
今回は、「自分は育児に向いていない」と悩んでしまう母親こそ、実は良い母親だった!というお話をしていきたいと思います。
育児に「むいてない」と思う人が良い母親の理由
「自分は育児にむいていないと思う」
こんな感情を抱いたことがある、または、これから抱いてしまうのではないかと不安がある人もいるかもしれませんね。
この一言について考えてみると…
- 育児に疲れている
- 我が子を愛せていない
- 育児ノイローゼ?
こんなイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、これらは大きな間違いであって、すべてが悪いということではありません。
むしろ、「育児にむいていない」という感情がある母親こそが良い母親の特徴だと言っても良いかもしれませんよ。
そもそも、育児にむいていないという感情が芽生える時点で、育児に対してしっかりと向き合っているという証拠です。
育児には「このようなケースにはこのような対応を」といったマニュアルや正解もない状態の中で行っていく必要があります。
2人目、3人目と育児経験を積んでいる場合は別として、初めての育児の場合は特にそうです。
母親はこんな風に子供と接してあげたい、子供が笑顔で過ごせるようにしてあげたいなど、子供を最優先にして物事を考えているということですよね。
一方、母親の中には、あまり育児に対して悩みを持たない人もいます。
マイペースであったり、深く物事を考えないといった母親。
パパの方が育児に対して積極的になっている等の生活環境などにもよりますが、
中には子供に対して自分の考えを一方的に押し付けているからこそ自信を無くすことがないということも考えられます。
自分の理想をそのまま子供に押し付ける
そのまま素直に受け止めてくれれば出来た子、反抗すれば子供が悪いといった考え方が強いタイプの母親がこれに当たるのかもしれません。
子供は成長するにあたって、怒ったり泣いたりして自分の感情を伝えられるようになります。
周囲から多くの言葉を吸収し、次第に自分の思いを言葉で伝えられるようにもなりますよね。
時には母親との考え方や表現も違うことがあるでしょう。
しかし、その違いこそが母親と子供との人間の差であり、新しいことを学ぶタイミングでもあるのです。
単に子育てに向き、不向き、ということのみならず、お互いの人間性を伸ばすためにも時には頭を抱えて悩むということは大切なことなのかもしれません。
まとめ
育児に対して「向いていない」と考えるタイミングがあることはとても大切なことです。
子供のことを十分に考え向き合っている証拠であり、自分自身の成長にもつながります。
むしろ、母親が育児に対して悩めば悩むほど、長い時間をかけて子供は母親から愛されていると強く実感することが出来ます。
いずれ子供が成長して家庭を持ち、育児をする立場に立った時に、母親がこんな思いで自分を育ててくれていたんだなと感じるようになるかもしれませんね。
そして、同じように我が子を愛することが出来る親になってくれるのではないでしょうか。