雨が長く続く日やベランダの無い家だと、洗濯物は部屋で干すしかありません。
仕方のないことですが、部屋干しをすると、洗濯物から生乾きの臭いがしますよね。
生乾き臭は、太陽の下で干すのとは違い自分も他人も嫌な臭いがしてしまいます。
ファブリーズは、そんな衣服の嫌な臭いを消臭できるようですが、本当に効果はあるのでしょうか?
生乾き臭への有効的な対策や、部屋干しでも臭わせない方法をお届けします。
目次
生乾き臭はファブリーズで消せる?
答えを最初に紹介すると、ファブリーズで生乾き臭は消せます。
ただし、「使ったけどまったく効果が無かった」という声も出ているので、完璧に消臭はできないと考えておきましょう。
ファブリーズは、乾いた洗濯物に吹きかけても効果はありません。
ファブリーズを使う時は、洗い終わって濡れた状態の洗濯物に数回吹きかけると効果が出ます。
また、衣服にファブリーズを吹きかけるときは、正しい使い方と容量を守らないと「Quat」という成分が体に害を及ぼす危険性があるので注意してださい。
「Quat」は、石鹸などの日用品にも含まれていますが、摂取しすぎると「妊娠率の低下」といった症状や、赤ちゃんやペットの健康を害する危険があります。
ただし、「Quat」は容量さえ守れば体に害はありません。そのため、早く臭いを消したいからと、決められた回数よりも多く吹きかけないようにしましょう。
部屋干しでも生乾き臭を残さない方法
部屋干しで生乾き臭を出さないために大切なことは、早く乾かすことです。
生乾き臭の原因である「モラクセラ菌」は、衣服についた人の皮脂を養分として増殖します。
そして、湿気のある場所を好むので、衣服がいつまでも湿ったままだとモラクセラ菌が繁殖してしまい臭いを発します。
ここでは、部屋干しでも生乾き臭を出さない方法を見ていきましょう。
塩素系漂白剤で洗濯物をつけおきする
塩素系漂白剤で洗濯物を付け置きしましょう。
まず、バケツや浴槽で良いので40℃のお湯を張ります。
そこに、塩素系漂白剤を入れてよく溶かしてください。お湯と混ざったら、衣服を30分~1時間程付けます。その後、入念にすすいでから干してください。
塩素系漂白剤は除菌効果が高いですが、しっかり落とさないと体に不調をきたす恐れがあるので、使用する際は注意してください。
風通しの良いところで干す
風通しの良い場所に干してください。無風では、服は乾きません。
洗濯物をカーテンレールに掛け、窓を開ける人もいますが、それではカーテンに着いている汚れがせっかく綺麗にした衣服についてしまうので、再び汚してしまいます。
また、風通しの良い場所が無い場合は、扇風機や除湿器など使うと良いでしょう。
扇風機などで乾かす際は、水が溜まりやすい衣服の下のほうに風を当てると早く乾きます。
洗濯物は通気性の良いカゴに入れる
忙しくて洗濯物を3日以上貯めてしまう時ってありますよね。
洗濯物を、洗濯機の中に溜めている人もいるでしょう。
しかし、洗濯機は湿気が多い場所なので、衣服に着いたカビや菌が繁殖してしまいます。
そのため、通気性の良いカゴなどを用意して、そのなかに入れるようにしましょう。
アイロンをかける
部屋干し臭の原因菌、モラクセラ菌は、60℃以上の熱で死滅します。
そのため、洗濯が終わって湿った状態の衣服に、蒸気が出てほぼ乾いた状態になるまでアイロンを掛けてみてください。
または、コインランドリーの乾燥機を使ってみると良いでしょう。
モラクセラ菌が死滅し、しばらくの間は部屋干しをしても臭いがしなくなります。
洗濯物をくっつけて干さない
洗濯物を所狭しに干してしまうと、風邪が抜ける空間が無くなってしまうので、扇風機などを使っても乾きません。
そのため、洗濯物を干すときは、風が通る空間を十分に開けて干すようにしましょう。
洗濯層を清潔に保つ
洗濯機は、毎日着ている衣服を洗うので、洗濯槽の中は衣服についていた汚れやほこりが付いています。
また、先ほど説明しましたが、洗濯槽は湿気を多く含むので菌やカビが増殖しやすいです。
そのため、洗濯槽は定期的に掃除しましょう。洗濯槽クリーナーなどで洗濯槽を掃除し、洗濯した衣服に汚れが付かないようにすると清潔さも保たれます。
まとめ
完璧とは言えませんが、ファブリーズを正しい方法で使用すれば衣服の生乾き臭は消えます。ただし、菌は人の目には見えないので、ファブリーズで完璧に除菌ができているのかは不明です。
そのため、塩素系漂白剤やアイロンを使って、臭いの元である「モラクセラ菌」を発生させないようにしましょう。また、部屋干しを行う際は、早く乾かすようにすると菌の増殖を防げます。