妊娠は、夫婦にとっては嬉しいことですよね!
しかし、共働きが当たり前になった昨今、特に女性は看護師や介護士といった夜勤勤務がある仕事に就いている人が多いです。
夜勤勤務は必要最低限の人数でシフトを回すので、夜勤を辞めたくてもなかなか上司に言い出せません。
しかし、子どもの健康を考えると、夜勤を減らしたいと考えますよね。
夜勤勤務をすることで起こるリスクや、夜勤を減らす対策をご紹介します。
目次
妊娠中に夜勤勤務をするリスク

看護師や介護士などは夜勤勤務がどうしても必要です。
人数も必要最低限に組まれているので、「自分が抜けるわけにはいかない」と思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、妊娠中の夜勤勤務にはリスクが伴います。
リスクを理解してから、夜勤勤務を続けるか考えましょう。
妊娠中の夜勤勤務には以下のものが挙げられます。
自律神経が乱れる
人間は日中に活動し、夜には眠るように自然なサイクルが出来ており、昼夜逆転の生活をしている人と自律神経に乱れが生じます。
自律神経が乱れるとお腹の不調や吐き気、目眩などの症状が起きます。
その為、精神面でもイライラしたり、判断力が鈍ってミスが多くなったりと仕事にも支障が出るでてきて負のサイクルが続くのです。
妊娠中でなくても、週に1~2日夜勤を行うだけで自律神経は乱れてしまうので、妊婦はもっと負担がかかります。
生まれたばかりの赤ちゃんにも影響がある
母親の生活サイクルの乱れは、お腹の子にも影響します。
元気な赤ちゃんを産むために必要なのは、しっかりした食事と睡眠、適度な運動などの健康的な生活サイクルです。
生まれたばかりの子どもは体内時計がしっかりしていません。
妊娠中の生活サイクルが安定していると、生まれたばかりの子どもが夜に寝付くのが早くなります。
しかし、昼夜逆転の生活を送っていると夜に子どもが寝付きにくくなり、子育てが大変になります。
未熟児で生まれくる可能性
全ての赤ちゃんが影響するとは限りませんが、生活サイクルが乱れると赤ちゃんに十分な栄養が行き渡らずに未熟児で生まれてしまう可能性があります。
前述の通り、元気な赤ちゃんを産むためには健康的な生活が大切です。
特に妊娠初期は、赤ちゃんの体ができる大事な時期ですので、安定期に入るまでは特に気を付けなくてはなりません。
妊婦の夜勤勤務はいつまで可能?
夜勤勤務は産日6週前、つまり妊娠8か月までは可能です。
しかし、妊娠初期と妊娠後期は気を付けなくてはいけません。
妊娠初期は程度の差はあれ、つわりや女性ホルモンの急激な変化で体調を崩しやすいです。
そのため、安定期に入るまでは、夜勤を減らすか止めてもらうように上司に相談しましょう。
特に妊娠初期は、子どもの体ができる大事な時期ですので、無理に働いてしまうと早産になる可能性があります。
安定期に入れば、つわりも収まり精神面も落ち着くので、働けるようであれば夜勤のシフトに戻してもらうのもアリです。
妊娠後期に入れば、お腹も目立ち、テキパキと仕事をするのは難しくなります。
夜勤勤務は日勤よりも重労働な仕事であることが多いので、夜勤を止めてもらうように上司に申し立てましょう。
妊娠中の夜勤勤務を避ける方法
自分一人が無理をするのなら良いですが、一人分の命をお腹に宿している以上休みは必要です。
しかし、人手不足が増えてきている現代社会で、夜勤勤務を減らしてもらうように言うのも勇気がいります。
そこで、夜勤勤務を回避するための方法をご紹介します。
社内就業規則
上司に相談する前に、会社の社内就業規則を確認しましょう。
多くの会社は、業務規則が書かれたマニュアルがあり、妊娠中の業務内容や通勤時間の変更などが書かれています。
良心的な会社であれば守ってくれますが、なかには守らない会社もあるので、そういう時は専属の医師から母性健康管理事項連絡カードを書いてもらい上司に提示しましょう。
法律
法律では、労働基準法第66条第2項及び第3項で、妊娠中の女性及び産後1年未満の女性は深夜業務をさせてはいけないことになっています。
上司に相談した時点で会社には義務が生じ、必ず守らなくてはいけません。
もし、守らないようであれば、法律の専門家に相談して労働裁判所へ審判を申し出るか、退職や転職を考えましょう。
医師の診断結果を伝える
夜勤勤務を回避できそうになかったら、主治医に母性健康管理事項カードを書いてもらいましょう。
母性健康管理事項カードは、通勤時間の変更や業務内容の切り替えなどの、妊婦が考慮すべきことが書かれており、会社に提出すると守らなくてはいけない義務が生じます。
法律や社内業務規則よりも形あるものなので、効果は高いでしょう。
どうしても働きたい場合は在宅ワーク

夜勤勤務が無くなると、収入が減って生活に困る!
そんな人は、家で簡単に始められる在宅ワークがおすすめです。
インターネットの普及で、パソコン一台あれば簡単に家で出来る仕事が増えてきました。
なかでも、ランサーズやクラウドワークス
と言った、契約に伴う面倒な作業を受け取ってくれるクラウドサービスに登録すると良いでしょう。
クラウドワークス
には、データ入力や文字起こし、ライターなどと言った、資格がなくても簡単に始められる仕事が多くあります。
もちろん仕事なので責任は伴いますが、隙間時間で簡単にできる仕事もあるので、良い気分転換にもなるでしょう。
妊娠中の夜勤勤務まとめ
妊娠中の夜勤勤務は控えた方が良いですが、必ず悪影響になるとは限りません。
むしろ、働いていない方が、かえってストレスになり体を壊す人もいます。
大事なのは、自分と赤ちゃんにとって夜勤勤務は良いことなのかどうかです。
自分の体や周りの人と相談し、元気な赤ちゃんが生まれるようにしましょう。