結婚してから夫が怒りっぽくなった気がしていませんか?
例えば、
- 「お前ができないのがいけないんだ!」
- 「こっちはお前のためを思って言っているんだぞ!」
このようなことを言われているのなら、自分はモラハラの被害に遭っているのだと考えてください。
モラハラは、言葉の暴力で相手を精神的に痛めつける特徴があり、ひどくなると精神を病んでしまうこともあります。
夫のモラハラを辞めさせたい方、離婚したい方に本記事ではその対策法などをご紹介します。
目次
夫からのモラハラとは
モラハラは、モラルハラスメントの略です。モラハラの特徴として、以下の項目が当てはまります。
- 理不尽なことでも怒ってくる
- つねに自分が正しいと主張する
- 家の外では家族に優しい夫の顔を見せる
- 大きな声で怒鳴る
- テーブルを強く叩いたり、物に当たる
- 簡単に嘘をつく
- たまに優しくなる
- 嫉妬や束縛が激しい
- 絶対に謝らない
- 妻のだめなところを本人に延々と語る
自分の夫が上記の項目に一つでも当てはまると思った方は、モラハラの被害を受けている可能性があります。
モラハラは、DVやパワハラとは異なり肉体的苦痛ではなく、言葉や行動で精神的に相手を追い詰めることを言います。
反論する暇もなく「お前が悪い!」と責め立てられるので、本人も自分が悪いと思い込んでしまい、モラハラを受けている自覚がありません。
また、家では毎回怒鳴ってきても、外では良い夫を演じるので周りにも幸せな家庭に見えてしまい、余計に助けを求められない状況になってしまいます。
もし、結婚してから夫が舌打ちをするようになったり、文句を言う回数が増えてきたら、モラハラの前兆かもしれません。
夫からのモラハラ対策
「モラハラかも?」と思ったら、即対策を実行しましょう。
夫の支配が強くなると、モラハラ家庭から抜け出すことが難しくなります。いくつか対策法をご紹介します。
対策① モラハラを認めさせる
モラハラをしてくる夫は、自身の自信の無さや妻への愛を試している場合が多いです。
感情の思うままに行動しているため、本人もモラハラをしている自覚がない傾向があります。
そのため、夫に「あなたは私にモラハラをしている」のだとはっきり告げましょう。
いままでの言動のどこがモラハラなのか、こういうことをされて自分はどう思ったのか、それを相手に理解させます。
最後に「もうやめてほしい」と伝えましょう。
この方法は、モラハラ初期の場合におススメです。
前述の通り、モラハラ夫は絶対に謝らない傾向がにあります。
モラハラが行き過ぎてしまうと理解させる前に怒鳴ってきて話し合いにならない可能性があるので、最近あたりが強くなったと思ったら、実行してみましょう。
対策② 自分が悪くないのなら謝らない
自分が悪くないときは、謝らないようにしましょう。
モラハラの被害に遭う人は、真面目な人や謙虚な人が多いです。このような人は、何度も怒られると怒りを鎮めるために、すぐに謝る癖がついてしまいます。
しかし、それはかえって逆効果です。謝ってしまうと余計に相手の正当性を認めてしまうので、さらに相手は怒鳴るようになってきます。
たとえ怖くても謝ってはいけません。「自分はあなたの物ではない」と態度で示すことが大事です。
対策③ 真面目に相手をしない
夫の怒りを真正面から受け止める必要はありません。真面目に相手をすればするほど、余計に怒りを向けてきます。
怒鳴ってきたら適当に受け流してください。怒鳴っても効果がないと分かると、だんだんと何も言わなくなってくるのも特徴です。
もし心に余裕があるようなら、思い切って無視をしてみると良いでしょう。
モラハラ夫は、相手の気を惹きたい、支配したいという欲が強いことから、無視をして相手にされないことが一番つらいのです。
無視をしてみることで、これまでの言動が間違っていたことに気づいてくれるでしょう。
対策④ 周りに助けを求めるか別居も考える
思い切って友人や親族に相談しましょう。
前述した通り、モラハラ夫は束縛が激しく、支配欲の塊です。そのため、友人との交流にも文句を言うようになってくるので、外出が減ってしまう人もいるでしょう。
しかし、夫の機嫌を伺っていては、いずれ自分が壊れてしまいます。友人などの手を借りて弁護士に相談したり、別居の準備を進めたりしましょう。
対策⑤ モラハラ被害を受けている証拠を集める
離婚を決めたときのために日記やメールの記録、音声を録音したりしておくと良いでしょう。
裁判で慰謝料を請求するときに確実な証拠となります。
さらに、夫に録音した記録を聞かせるのも良いでしょう。客観的に自分がこれまで妻に言ってきた言葉を聞かせることで、モラハラを自覚させられます。
証拠は見つかってしまうと確実に処分されるので、夫に見つからないように念入りに隠しましょう。
夫のモラハラを理由に離婚できる?
モラハラを理由に離婚はできます。ただし、簡単にはできません。
モラハラ夫は、世間体や金銭面などを意識しているので、必ずと言って良いほど離婚に断固反対します。
多くの妻は、離婚に強い弁護士に相談し協議離婚で穏便に済ますか、訴訟をおこして裁判に持っていきます。裁判になると、離婚まで長期戦になってしまうので協議離婚がほとんどです。
夫婦2人で離婚の話をしてしまうと、まともに取り合ってくれない場合が多いので、一度弁護士に相談することをおすすめします。
また、離婚の手続きを始める前に、離婚後の準備は事前に行いましょう。
主に準備するものは、
- お金
- 新しい住居
- 就職先
この3つは必ず揃えましょう。
弁護士を立てた時や今後の生活のためにお金は必要です。
さらに、新しい住居先を決めるなど、離婚後の生活に不自由ないよう準備を整える必要があります。
また、離婚してから就職先を探していたら、貯金が底をついてしまうかもしれません。とくに、子どもを引き取るのなら余計にお金がかかります。
離婚の話を進める前に、離婚に向けての準備を着々と進めましょう。
お金が無くて諦める前に
どうしてもお金が無くてモラハラ夫から逃げることが出来そうにない場合は「DVシェルター」を活用する方法があります。
モラハラもいわば「精神的虐待(精神的DV)」です。(法令にも記載されています)
暴力が無い場合でも、ためらうことはありません。
母子で入所することが出来るので、お子さんが居る場合でも安心してサービスを利用できます。
地域によって「どのような被害」を受けている方が入所できるか基準が違うようなので、まずは下のリンクから最寄りの相談所を探して電話してみて下さい。
まとめ
モラハラ夫は、二面性があるので周りの人に気づかれにくいので、自分から助けを求めないとどんどん苦しくなります。
家庭は妻が我慢するだけでは成立しません。お互いに悪い所を改善しながら、良い家庭を築いていきます。
少しでもモラハラと思ったら、友人などに相談してみましょう。客観的な意見で判断してくれるので、今後どのようにすれば良いのか、真剣に相談に乗ってくれます。