こんな言葉を聞いたことはないでしょうか?
「食後に昼寝をすると太る」
ダイエット経験者なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし、いくら寝ないように努力しても、昼食後はとくに眠気が襲ってきます。
少しだけと思って目をつむると、いつの間にか時間が経っていた、なんてことも・・・
昼寝をしてしまって後悔していた方、安心してください。
むしろ、昼寝はダイエットに効果的ということが判明しました。
なぜ、昼食後の昼寝は良いのか解説します。
目次
昼寝で太るは嘘!正しい昼寝は良いことだらけ
ダイエット中の昼寝は、太る原因と言われていました。
昼寝をしてしまった人のなかには、運動でその分のカロリーを消費しようと、過度な運動をしてしまった人もいるのではないでしょうか。
しかし、正しい昼寝の仕方を行えば、過度な運動をする必要はありません。
食後の昼寝によって起こるメリットをご紹介します。
メリット1 代謝が良くなる
人間の体は、食べ物を摂取すると消化を行うために胃腸に血液が集まります。
しかし、食後に運動をしてしまうと血液が体全体に分配されてしまうので消化機能が低下してしまいます。
また、胃の近くには食べた物をエネルギーに変換する役割を担う肝臓があり、人間の臓器のなかでもっとも代謝が高いです。
そのため、食べ物の消化が早ければ、その分肝臓がエネルギーに変換しようとするので代謝が上がります。
しかし、消化が遅いと、代謝も上がりません。
昼寝をすれば、胃が消化に集中できるので、肝臓の代謝が良くなり、脂肪燃焼効果が生まれます。
メリット2 消化が良くなる
食後に昼寝をすると、消化促進が促せます。
とくに昼寝は、胃が通常よりも下にある胃下垂の人におススメです。
胃下垂は胃に食べ物が残りやすいので、胃部膨張感や上部腹痛、それにともなう胸やけや胸のムカムカといった症状が発生します。
しかし、正しい昼寝を行えば、食べ物を早く腸へと送り出すことができます。
ダイエット中の正しい昼寝方法を紹介
食後の正しい昼寝の寝方をご紹介します。
体を右に向けて寝転がり、足の下にクッションなどを敷き30cmほど浮かせてください。
なぜこの体勢なのかというと、まず胃の出口は右側にあります。
そのため、体を右向きにすることで消化されたものをスムーズに腸へ送ることができます。
足を30cmほど浮かせるのは、重力を利用して血液を胃腸に多く届けるためです。
血液を多く送ることで、消化促進や代謝アップを促せます。この寝方は、正常胃の人や胃下垂の人におススメです。
しかし、胃腸が弱い人が行うと、逆流性食道炎を起こす可能性があります。
逆流性食道炎とは、胃液や食べ物が逆流することで食道に炎症を起こし、のどの痛みや胸やけなどを起こしてしまう疾患です。
胃が弱い人は、消化機能が弱いので、右向きに寝てしまうと十分な消化が出来ずない状態で食べ物が腸に行ってしまう恐れがあります。
この場合、足を上げるのは変えずに、体を左に向けて寝転がるようにしましょう。
胃の出口とは反対方向に寝転がることで食べ物を胃にとどめ、きちんと消化されてから腸に送り出せます。
昼寝をしたら太ると言われる理由は何?
なぜ、「昼寝をしたら太る」と言われていたのでしょうか?
それは、正しい昼寝の時間を守れていなかったたからでしょう。
昼寝に最適な時間は、15分~30分です。
ダイエットで重要なのは、血糖値の上昇をいかに抑えるかです。
食後30分~1時間は、血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。
インスリンは血糖値を下げる効果がありますが、同時に脂肪を増やしてしまうのでダイエットには天敵です。
昼食を食べてから30分後に軽い運動をすることで血糖値の上昇は抑えられますが、過度な睡眠によって適切な運動ができずにいると、血糖値を下げようとインスリンが過剰に分泌されます。
過度な昼寝を繰り返すことでインスリンが過剰に分泌され続けると、脂肪がたまりやすい体へと変わってしまうので、「昼寝をしたら太る」と言われるようになったのでしょう。
まとめ
食後の昼寝はダイエットに効果がありますが、うたた寝程度の睡眠をしましょう。
昼寝はダイエットを行う上で、代謝をアップさせる嬉しい効果が生まれます。
ついご飯を食べた後に昼寝しがちで後悔していた人、熟睡して過度な睡眠をしないように心がければ大丈夫です。
食後に15分ほど寝てから、軽い運動をすれば太ることはありません。ダイエットを成功させるためにも、空いた時間があるときに昼寝をしてみると良いでしょう。